Profile

Kosuke YAMAWAKI  Japan,live in Tokyo

 

東京藝術大学大学院美術研究科修了

アーティストとして絵画を制作し、国内外で展覧会を多数開催。
BEYOND THE BORDER ,Tangram Art Center ( 上海・SHANGHAI) の展覧会では世界的に活躍する Zhou Tiehai やオノデラユキ、辰野登恵子、石内都らと展示を行う。
2018 年には香取慎吾らと共にグループ゚展 “NAKAMA de ART” を開催。
同年 6 月に公開された犬童一心監督作品『猫は抱くもの』では美術の監修を行い、翌年には霞ヶ関ビル,31 Builedge 霞が関プラザホールにて個展を開催した。
また作家活動の他に音楽活動や企業のアートディレクションやCMも手がけている。

 

                                      ”animal’s face”

「瞳を観察するということは僕たち自身を観察すること」

 

人類の最初の比喩は動物だった。

ラスコーの壁画に始まり、人は人をしばし動物に例え、そのイメージを共有し合う。

幼い頃僕はシャイな性格で、頬がコケていた。

何か興味が惹かれるものがあると、それを遠くからただ一点じっと見つめていた。

「お前は狐の様なヤツだ」とよく親父は言っていたのを思い出す。

ちなみに動物は自分の顔を知らない。

自分に向けられた相手の瞳の中に、自分の姿がどのように映るかという意識も持っていない。

例えば動物の瞳がこちらを見つめる。

こちらもその瞳を見つめる。

その瞳の中には自分の姿が投影される。

”心を通じて見つめ合うということ”

それは物理的な鏡の反射を通して自分の姿を見つめる以上に、鑑賞者にとって真の自分の姿に接近することだ。

つまり動物の顔、その瞳を観察するということは、僕たち自身を観察することなのだ。

僕はそんな視線と視線の関係性に興味があって仕方がない。

ただ鑑賞する絵画ではなく、絵画も鑑賞者を見つめる様な生命力に溢れた絵画を作りたいとずっと願っている。

動物の顔、その瞳は単なる鏡ではなく、鑑賞者のイマジネーションを投影するホワイトボードだ。

僕は動物の瞳の中に鑑賞者との関係性を生み出し、増幅させ繋ぎ止めたい。

それを人は瞳の中の小宇宙と呼ぶのかもしれない。

 

                                         “起点、ハワイ”

「なぜかそれが一番ホッとする風景だった」

 

2020年、僕は海辺を夢見た。

僕の趣味はシュノーケリングで、海の中ではいつも全てから解き放たれた自由を感じていた。

ただ今はそこに行けないという実感が、焦燥感や違和感へと変わり、青い絵具で海辺や島を描きたいという欲求に変わった。

そこで雑誌やネットなどでハワイのビーチなどのいかにもという様な写真を手に入れ(最初は観光地の宣材写真の様なモノをただ描きたかった!)ただ壮大でテンプレート的な景色を描き出そうとした。

なぜかそれが一番ホッとする風景だった。

ちなみに僕はハワイへまだ一度も行ったことがない。

                               

                                     “neverland”

「何かは特定できないけれど、”とあるどこか”であることははっきりしている」

 

ただ美しい風景を眺めたままにうまく描くことが僕は一度もできたためしがない。

何というか頭の中の断片的な記憶や映像が、雑念の様に次々と顔を出し、キャンバスに描く風景に介入してくるからだ。

旅先に貼ってあった名も知らない女優のポスター、フリーマーケットで見つけたシュールなおもちゃ、スマートフォンで眺めたナイアガラの滝、何千回も見つめてきた動物の顔。

瞳の記憶が渦を巻く。

それらはこべりつく様に否応なく頭の中でコラージュされ、チープなシュルレアリスムの様な風景へと世界が変貌していく。

僕はこの感覚世界をneverland=”架空の島”と名付けた。

出来上がったこの島は何であるかは特定できないけれど、”とあるどこか”であることは頭の中ではっきりしている。

抽象的だが妙に具体的な感覚で、僕にとってはとてもリアルな世界に思えた。

瞳の記憶が新しい記憶を呼び起こす。

見つからずの島は次々と発見され、しるしのように頭の中で点在し、問いかけの眼差しを僕に向けてくる。

その問いかけは合わせ鏡のように増幅していき、そのモノの意味を失っていく。

意味を失えば失うほどそのモノは輪郭をハッキリしてゆく。

海から陸へ、陸から街へ、街から人へ、人から記憶へ、記憶は小宇宙へ。

連鎖は続いていく。

まだ見ぬ世界、まだ見ぬ島、見つからずの島。

探索と発見は続く。

 

 

[学歴]

2012年 武蔵野美術大学油絵学科卒業
2014
年 東京芸術大学院美術研究科絵画専攻第七研究室修了

[個展]

2010 俺の国 / WORLD IS MINE!!! ZEIT-FOTO SALON・東京)

2016  ookk」(H.PUZZ-LE.FRANCE WINDOW GALLERY ・東京)

[グループ展]

2009 (NODAcomtemporary北京)

2009 不死鳥と雉鳩真夏の夜の夢2-,(CASHI・東京)

2009 AsianYoungArtist,(space355・東京)

2009 2MAN show(shengling gallery・上海)

2010 BEYOND THE BORDER ,Tangram Art Center (上海)

2011 母船を離れて / The Fruits of Adventures (ZEIT-FOTO SALON・東京)

2012 五美大展 (新国立美術館・東京)

2012 武蔵野美術大学卒業制作展(武蔵野美術大学・東京)

2012 優秀展 (武蔵野美術大学美術館・東京)

2012 太郎かアリス (東京芸術大学油画GALLERY・東京)

2012 ジェロニモ展 (ターナーギャラリー・東京)

2013 山脇企画グループ展 PORTRAIT MEGUMI MGITA GALLERY・東京)

2014 東京芸術大学修了展(東京藝術大学美術館・東京)

2014 a.a.t.m. アートアワードトーキョー丸の内 2014(丸ビル・東京)

2014 Supernatural」(MEGUMI OGITA GALLERY・東京)

2016 Tombow Pencil Co.,Ltd Art Directions

2017 Tombow Pencil Co.,Ltd Art Directions (第2弾)

2018 NAKAMA de ART(帝国ホテル・東京)

2018 puzz-le」(falo・東京)

2019 2MAN show (Yahoo!・東京)

2021 estateZEIT-FOTO kunitachi・東京

 

[Educathion]

2012-2014 MFA, Oil Painting Course, Tokyo University of the Arts, Tokyo

2008-2012 BFA, Oil Painting Course, Musashino Art University, Tokyo

[Solo Exhibition]

2016  「ookk」H.P.FRANCE WINDOW GALLERY ,Tokyo

2010 「wold is mine」ZEIT FOTO SALON,TOKYO

[Selected group Exhibitions]

2016 Tombow Pencil Co.,Ltd Art Directions

2014 「Supernatural」,MEGUMI OGITA GALLERY,Tokyo

2014  「Art Award Tokyo Marunouchi 2011」, Gyoko – dori Underground Gallery, Tokyo

2014  「Graduation Works Exhibition, Tokyo University of the Arts, Tokyo

2013  「”PORTRAIT”」 MEGUMI MGITA GALLERY,Tokyo

2012 「Excellence」,Musashino Art University, Tokyo 

2012 「Graduation Works Exhibition」, Musashino Art University, Tokyo

2011   「The Fruits of Adventures」 ZEIT-FOTO SALON,Tokyo

2010 「BEYOND THE BORDER」,Tangram Art Center,Shanghai

2009 「Three Man Show」,shengling gallery,Sanghai

2009 「Asian YoungArtist」,space355 ,Tokyo

2009 「The Phoenix and the turtle」,CASHI,Tokyo

2009 「Jeong Ja Young / Yu Kiwanami / Kosuke Yamawaki Exhibition」,NODA CONTEMPORARY,Beijing